このコラムに対してのご意見、ご感想はありがたく頂戴します。
しかしながらこちらから、当の本人に意見を求めることも、お返事を返すこともできません。
その点ご了承下さい。

2008/12/28
KILBURN & THE HIGH ROADS-Handsome ('75)
 イアン・デューリーが、ブロックヘッズを結成する以前に組んでいたバンドでとても地味ですが、全編良い楽曲で構成された納得の「シブい」優良アルバムです。なんか素直にええ曲やな〜と思える全然捻くれた感じのない印象です。
 75年もなってまだこんな音楽やっとるんかいな〜と一瞬思いながらも本当に完成度が高く、良くできたパブロックって感じです。今ひとつ人気の無いアルバムのようですが、ニック ロウなんかを良く聴く方でもしこのアルバムをご存じで無い場合は無条件で購入される事を強くオススメしますです。個人的な印象ですが、Bees Make HoneyとKevin Ayersを足して割ったようなイメージっス。(くろだし・もんど)

2008/12/21
GLENCOE-Same ('72)
 この4人組のバンドは各人がARC、FIVE DAY RAIN、FOREVER MORE、GREATEST SHOW ON EARTHそしてSKIP BIFFERTYに在籍していたと云うスーパー・グループ(って云うてええんやろか!?)です。
 これは彼らが残した2枚のアルバムの内の1stにあたります。それぞれが在籍していたバンドのエッセンスを上手くブレンドしており、ファンキー、プログレ、ドロ臭い、という言葉をミキサーに入れて出てきたような曲をやってます。こういうのをルーラルと言うんでしょうかね?まあ値段もそんなに高くない割にはあんまり知られてないバンドやし、ジャケはヒプノシス!このレヴューを読んでピンと来た人は今すぐに買いに走って下さ〜い。 (谷村えーぞー)

2008/12/08
RICHMOND-Frightened ('73)
 素性が知れないながら、その筋のマニアには密かに根強い人気のある英国産フォーク・ロック・デュオ、リッチモンドがDartレーベルに残した唯一の作品。
 デュオ作品としてはリズム隊もハッキリと導入した、比較的元気のあるタイプのサウンドだが、やはり時折顔を覗かせる愁いを帯びたメロディーと、牧歌的なフレンチ・ホルン等英国臭漂う楽器の響きが絶妙にブレンドされて、あまたあるアメリカ憧憬型のこの手のバンドの中でも、他とは一線を画する極上の味わいを持った作品に仕上がっております。
 プリミティブな肌触りを残しながらも非常に上手くプロデュースされた、一聴どこにでもありそうな感じだが実はなかなかないバランス感覚抜群の名盤。(かものハシオ)

2008/11/28
DR.STRANGELY STRANGE-Kip Of The Serenes ('69)
 神戸の某中古店にて、この名盤が店頭に並ぶと情報を得て、リスト解禁のその日に、並ばれてはいかんと、開店前からかけつけたのでした。しかしワシをのぞいて1人しか来ておらず、しかしそいつに先を越されまいと、一目散に本アルバムを押さえたものでした(あんまり居らんぞ)。
 ところが音を聴いてみて「なんじゃこら?」であった。ヒッピーフォークと聞いてはおったが、こんな
ゆるゆるのフンドシみたいな音とは…。笛がまた、下手なのか味があるのか、パンツの中できんたまが浮くとはこのこっちゃ。
 ところが今となっては、このゆるゆる感が快感なんですワ。そうゆうたらデッドのガルシアはんもゆるゆるの大御所でした。 (せみま〜る)

2008/11/10
JON RAVEN-Harvest ('76)
 ラビリンスでセミマ〜ル氏が褒めてたのに中々出会えなかった彼の76年作。
 これ以前や以後の数々のアルバムはすでに耳にして「ええ声してまんな〜」と同姓ながら惚れこんでいたんですけど今、私にとって最後の真打の登場って感じで自分の前に立ちふさがっております。
 全作品てを聴いたわけでは無いですけど、このアルバムほど歌ちゅもんを中心に持ってきたアルバムって無いんやないでしょうか?トラッドの味わいを残しつつSSW的な側面を大きく表に出してきて英フォーク ファンも恐れおののく1枚。
 これ少ないですけど歌詞が印刷された本が付いていてジャケットの図柄のイメージを思わすええ表紙してまんねんやわ。もっと騒がれてもええ1枚、傑作! (のり丸)

2008/11/03
KEITH CHRISTMAS-Fable Of The Wings ('70)
 英国のSWW Keith Christmasの2ndアルバムですね。 このアルバムの独特の雰囲気は嫌いな言葉ですがアシッドフォークと呼ぶのが妥当な線でしょう
か?!スパイロジャイラのような壮大な世界観の中にニック・ドレイクのような曲のセンスを注入したような印象にも感じます。
 結構プログレ的な演奏の要素も多く感じますが、それ以上にフォークファンからも支持されているのは、抜群に曲が良いからでしょうね〜♪前作と同じくMighty Babyのメンバーがサポートしていてプログレのようなフォークのような、とても独創的な音なので超オススメ盤です〜!!
 UK好きなら絶対ハズレる事の無いような鉄板アルバムっスよ!!  (くろだし・もんど)

2008/10/25
ASHDON WAIT-Four Pints Please! ('78)
 プライベート・フォークのモンスター・レア盤として知られる作品だけあって、やっぱり今改めて聴いてみても、掃いて捨てる程あるこの手の自主フォーク系の中でも印象的な1枚と言えます。
 自主盤ならではの手作り風な素朴さが安っぽく響いてしまうのではなく、一発録りでありながら非常に曲を大切にしながら演奏しているのが聴く者に伝わってきて、ある種の凄みを醸し出すところがプレミア・アイテムのキモですな。トラッド系に分類されますが、女性ヴォーカルでのオリジナル曲がまた良い味を出しています。
 しかし78年てか…。巷ではパンクをはじめニュー・ウェイヴが流行っとる最中やゆうのに、オールド・ウェーヴにも程があるっちゅうねん!?  (かものハシオ

2008/10/17
ENO-Taking Tiger Mountain ('74)
 ロキシー・ミュージックで怪しいシンセを弾き、これまた風貌も怪しいブライアン・イーノのセカンドです。
 トーキング・ヘッズが登場する何年も前から、この怪人は、いち早くノイジーでエスニックなアフリカン・ビートやら、変拍子多用やら、今聴いても相変わらず風変わりでおます。ちょうどシド・バレットの居た頃のフロイドを彷彿させる部分もあり、あるいは後にアンビエント音楽に進化する片鱗も、A2やタイトル曲で既に見せております。
 なんちゅうても本アルバムの華は、「Mother Whale Eyeless」「Great Pretender」「Third Uncle」でしょう。特に「Mother~」は松田聖子の「天国のキッス」に似ておった。細野がここからパクったんでしょうか?(せみま〜る)

2008/10/08
DEREK BRIMSTONE-Fire And Brimstone ('68)
 これ彼の68年のデビュー作らしいです。
 もう真っ直ぐちゅうか、誠実ちゅうか、なんちゅうか信じる道まっしぐらな音で英国のフォーク シンガーでここまで英国らしいものを感じさせない人も珍しい。ほんとアメリカン フォークど真ん中な音で黙って聴かされるとまず誰も英国人とは思うまい。それもこれ、気をてらったり、派手なことやらかしたろかとか色々仕込もうとする輩が多い68年にしてはすっごく落ち着いたある意味とても貴重な1枚。
 生ギター一本で淡々と聴かせるその一音、一音が心に響き渡りますで。A-1なんてカバーもやらかしてますが、半分以上が彼のオリジナル。
 後でコメディな乗りになるなんてウソみたいな本気の1枚。 (のり丸)

2008/09/29
MELLOW CANDLE-The Virgin Prophet ('98)
 98年に発売された69年〜71年の未発表音源の編集盤です。
 これを載せるのは少し迷いましたが、LPプレスされてる事と内容がとても良いと思ったのでオリジナルアルバムと判断させて頂きました。 
 CDも同時に発売されておりましたが、LPはジャケ違いで500枚限定です。 
 なかなかこの世界では別格扱いのメロキャンですが、あの完成されたアレンジに少し疲れを感じる時もある僕にとってはこちらのシンプルなアレンジの方がしっくりきます。しかしこれを聴いてから、本家のSwaddling Songsを聴いたらまた違った良さを再発見したような気
分になり、以前に比べてメロキャンの理解が深まったような気がします。
 結構オススメっス! (くろだし・もんど)

2008/09/24
BYZANTIUM-Same ('72)
 ORAを前身とし、ピーター・バラカン氏の実弟がベーシストとして在籍していたことでも知られるグループで、2枚のメジャー・リリースと自主制作による100枚プレスのメガ・レアーな本作を残している。
 さすがに他の2枚と違い、より彼らの生の音が聴いて取れる内容となっており、元来の繊細な持ち味だけでなく、ちょっぴりワイルドで粗さも目立つものの、良い意味での臨場感がよりリアルに伝わってきて楽しめます。 
 半分がライブ音源でもう半分がスタジオ録音ということで、1stとの混同を避けるためマニアの間では”Live & Studio"と呼称されている。
 初期パブ・ロック系の中では最もプログレ・ファン向きの貴重なバンドじゃ。(かものハシオ)

2008/09/18
BRIAN SHORT-Anything For A Lough ('71)
 ブラック・キャット・ボーンズという怪しげなブルース・バンドに居たおっさんです。
 A1の「Ring That Bell」はアンドウェラやUSのSSW好きにも、受けの良さそうな軽快でスワンプリーな曲ですが、A2になると、がらりと局面が変わるようです。
 沈鬱陰鬱な英国の曇天を想起させるような、ブルージーなフォーク曲になってます。まさにジャケットそのものの、かものハシオをしてホームシックになりそうだったという、ニューカッスルの工場風景のような薄暗い印象を与える曲です。
 どうやら本作は軽快な喧しい曲と陰々滅々が交互に来
るようで、メリハリというと聞こえがいいが、あまりの落差にかえって散漫な印象を受けるリスナーもおられるかも知れません。
 フィリップ・グッドハンド・テイトと間違えそうなA4といい、英国ならではの気質を感じさせる名盤でんな。 (せみま〜る)

2008/09/10
Waterboys-Room To Roam ('08)
 2年ほど前やったかに前のアルバム"Fisherman's Blues"が未発表満載の2枚組で再発された時もたいがい興奮したけど、私にとって彼らの真打であるこのアルバムが未発表満載のデラックス エディションで先月だったかにとうとうリリースされた時はほんま興奮のるつぼ、狂気乱舞、のたうち回って喜びましたで。(ちとおおげさか・・・)
 当店がまだ元町に店舗を構えていた頃に店に来てくれたことがある人は聴いたら「あぁ〜」って反応してくれる人も多いだろうと推測できるほどこのアルバムはヘビィもヘビィ、くそヘビィ ローティションで毎日数回はかかってました。
 前作に見られた肩肘張った部分もすっかり無くなり、もうまったり、のっぺり、心底リラックスしてトラッドを楽しんでるのが染み出てていつ聴いても疲れず、まったり出きるんで、ほんまCD擦り切れるんとちゃうかちゅうほど聴きまくりました。ほんとの話、今までこれほどかけた回数の多いCDもないやろうと思います。
 そんなもんなんで、もう思い入れたっぷり、期待もたっぷりやったんで未発表曲が収録されたほうはまだピンと来ませんが、ホンちゃんのほうはまたぞや虫が騒いで聴きまくっております。当店ご利用の方にはもひとつピンとこんバンドかも知れませんが是非とも一度そののほほんとしたトラッドの世界に踏み入ってみてください。よろしおまっせ! (のり丸)

2008/09/03
CLEAR BLUE SKY-Same ('70)
 なかなかスッキリとしたロジャーディーンのジャケとは違って、内容は70年代特有のコテコテのUKハードロックって感じがとても好感を持てるトリオ編成のバンドです。何でもメンバーは18歳らしいですが堂々とした演奏でVertigoのカタログの中でも、他のバンドに全く見劣りしない素晴らしいクオリティだと思います。曲もとてもストレートで荒削りなくせに、一筋縄ではいかない展開がまさしくこの時代のUKハードロックの醍醐味です!全編的にリフでグイグイ引っ張っていくような男前ハードロックが続くのですが、やはり1曲目なんか勢いがある上に、無意味っぽい変調がとてもクールでカッコよろしいですよね〜♪ (くろだし・もんど)

2008/08/20
AUBREY SMALL-Same ('71)
 メジャーのポリドールからリリースされているにも拘らず、殆ど今まで知られてないのはちぃーっと可哀想やし、ワシがお披露目したろう。
 せやけど何やな〜誰も知らんと思われるレコードのレヴュウ書くのは楽やの〜。
 さてさて肝心の内容であるが、如何にも典型的なブリティッシュ・ポップを基本としそこにプログレッシブなエッセンスをふりかけ、美しいメロディーとハーモニーを醸し出しておる。ワシはてっきりプログレ要素の強いものを期待しておったんじゃが、いまだに手放さずに家のレコードラックに並んでいるって事は、これはこれで妙に気に入っている証拠♪
 ブリティッシュ・ロック好きなら迷わずおススメだす!(谷村えーぞー)

2008/08/13
DUNCAN BROWNE-Same ('73)
 優雅な弦楽器などを配しながらも、終止センシティブだった前作にはないロックな躍動感を感じさせるセカンド・アルバム。
 お得意のガット・ギターとメロトロン(風シンセ?)が絡むリリカルなナンバーはもちろんのこと、激しい展開のものやタイトなリズム隊を導入した曲も多く、後者のエキセントリックな展開は息をのむような緊張感が漲っている。曲相の幅は広がったが、彼の貴公子然とした繊細な英国人的ミュージシャンシップはアルバム全編を通して一貫されており、崇高な品格に満ちた作品に仕上がっているのは見事としか言いようがない。
 英国王室はM.ジャガーではなく、この人に「サー」の称号を与えるぐらいのポリシーが欲しいもんです!? (かものハシオ)

2008/08/01
PENTANGLE-Cruel Sister ('71)
 これまでの3作品は、キンクスやフーの初期のアルバムでお馴染みのシェル・タルミー制作やったが、本作からは、ビル・リーダーを迎えての本格的トラッド作品の意欲作です。
バックの演奏は過去の3作のようなジャズ風味は消え、よりアコースティックの繊細な一音一音に神経質にこだわった作りになってますな。印象としてはとても静かで、よりブリティッシュ・フォークらしくなった名作といえるでしょう。
ジャッキー・マクシーの哀しげなヴォーカルのタイトル曲もええし、なんといっても聴き所はB面まるごと1曲の大作「Jack Orion」でしょう。バート・ヤンシュのソロにもあったが、ジャッキー・マクシーと2人で掛け合う、展開が素晴らしく、プログレッシヴですらあります。(せみま〜る)

2008/07/24
SUNDOWN-Happy State Of Mind ('7?)
 これタイトルや何やから察するにいわゆるリリジャス系のアルバムってことになるんやろうけど、このカントリー タッチな作りはちと異色なんでしょう。全体的に鳴ってるスティール ギターがとても心地良くって、ほんわかしてて夢心地な音。男二人、女一人の3人組なんですけど紅一点Cheryl嬢が聴かせる歌声もまろやかで実にええ感じ。気になるのはエンジニアにBob Young(Young & Moodyの片割れ?)、アルバム デザインにJohn Goldingの名前が・・・本人なんやろか?発売年がどこにも無いんで不明なんやけど恐らくは70年代後半。まぁ騙されたと思って聴いてみて下され。はまるとこの世界抜けれんでよ。 (のり丸)

2008/07/18
MALDOON-Same ('73)
 パープル レコーズから出たから言うて、その手の音を期待して聴くと平参平(たいら さんぺい)みたいに膝ガクガクになって、「ア〜ホ〜」言わなあきまへんで。私みたいにLindisfarenで産湯を使いポップなフォーク&ロックが三度の飯より好き、てなもんにとっちゃど真ん中!場外までカッ飛ばしたろか!オラオラ!ちゅう音です?
 このレコードの前にDave Curtiss CliveMaldoonの二人の名義で1枚出しているらしく、ドラム無しでしっとりとしたフォークデュオの一面を聴かせるあたりも、英国情緒が色濃く出ていてイイじゃな〜い。(このバンドのモッタリしたリズム隊が、後にイアン・ギランのバンドに参加したとか)Young & Moodyもしかり、ご本尊のパープルには、この雰囲気は出せまい・・・、んっ、朝飯前やて?フムフム・・・さもありなん。     (がうちょ)